立憲民主党の羽田雄一郎参院議員が27日に急逝された。享年53歳。一般的にみても政界的にみても、これからの活躍が期待できた年齢である。謹んでお悔やみを申し上げます。
最近、よく見られる「症状の急激な重症化」。まさに羽田議員のようなことだが、数日前には普通にしていたものの、いったん微熱がでたと思ったら、そのまま重症化してしまう。この速度はなんなのか?
現在、新型コロナウィルスに関して、様々な研究、実験、検証などが行われているが、この新型コロナウィルスの面倒な部分のひとつが、この急激な重症化だ。これは、「幸せな低酸素症」とも言われる、無意識な感染症状のひとつが引き金となる。
今回の新型コロナウィルスでは、感染していても無症状と有症状の患者があると言われている。まずは、この無症状と有症状では、なにが違うのか。どうして症状がでないのか?と言われているが、これにもまだ確固たる回答は出されていない。ただ、現在までの状況を統計的に、多くの医師や研究者がみたところ大きくふたつが推測される。ひとつは「年齢」、もうひとつは「持病などの有無」である。
「年齢」を考えると、実に10代の感染者の8割が無症状でいること、そして感染者の傾向からみても、20代未満は成人よりも感染しにくいのではないかということだ。対して70歳以上感染者の7割が有症状であること。新型コロナウィルスには細胞の若さや免疫力の強さなどが大きく関連しているということを表しているのだろう。
ただ、この無症状も問題だ。無症状でコロナに感染したとしても、コロナウィルスの免疫獲得レベルは非常に低いようで、再感染しないとも限らない。感染しても無症状の場合は免疫が獲得できないということのようである。そして、無症状の場合、問題視されているのが「幸せな低酸素症」と呼ばれる、自覚の無い呼吸困難である。これは、若年層にも見て取れるので、十分気を付けて欲しい。通常、風邪や病気のなり始めとして、ウィルスが口や鼻孔から進入した場合、人体はそれを食い止めようと喉や鼻で戦いを始める。それが咳であったり、クシャミ、鼻水などの防御反応だ。しかし「幸せな低酸素症」にはこれがない。新型コロナウィルスは喉や鼻などに症状が見れないまま、肺の奥深くまで進入してしまうのである。
そのため、一度苦しいとなったら、もう手の施しようがない「症状の急激な重症化」になってしまうのである。そして、ここからがもうひとつ大切なこと。有症状となっても治癒する人もいる。この「幸せな低酸素症」から有症状となっても、完治する人、「急激な重症化」になる人、それはなぜなのか?生死の境目と言っても過言ではない大きなポイントだ。
それが、「サイトカインストーム(免疫の暴走)」と言われれる、本来なら人体を守るはずの免疫細胞が引き起こす正常な細胞の攻撃が、その原因ではないかと言う。体内に進入したウィルスを退治しようと免疫細胞が活発化し過ぎる結果、正常な細胞までもダメージを受けてしまうというのである。そのため、持病がある場合はそのダメージが顕著に現れ、肺だけでなく、持病のある細胞や器官などが修復不可能(多臓器不全など)となるのである。
いずれにせよ、ウィルスを体内に進入させないことが最大の防御策であることは確か。うがい手洗い、マスクの着用、そしてフェイスシールド、手袋など、「転ばぬ先の杖」的な措置はしておきたい。そして、何か違和感を覚えた時は、検査や医師に相談などすぐに処置を行うことが大切だ。
新型コロナウィルスに対しての食事療法(?)として話題になっている「和食」の納豆も、長崎大学の研究チームによると、コロナウィルス抑制に効果が期待できる「5-ALA」(別名:生命の根源物質)というアミノ酸をもっているという。研究によると、100%の確立でコロナウィルスを抑制したそうだ。これは変異種にも期待がもてそうで、研究チームは来年1月から「特定臨床研究」を実施する計画である。
現在でも未知のものである新型コロナウィルス、すでに1年の時が経っても収まる気配はいっこうに無い。願わくば、来年の年末には、人類の英知をもって過去の感染病と同様、抑え込みも終わり、笑って翌年を迎えたいものである。もちろんマスクも不着用で・・・