感染速度が速い!新型コロナウィルスの変化

新型コロナウィルスに有効とされるワクチンが各国から発表され、ヨーロッパやアメリカでは、ワクチン確保と接種推奨の宣伝に余念がなく、次期大統領とされるバイデン氏もワクチンを接種したばかりだ。

時を同じくして、英国からは新型コロナウィルスの変異種が蔓延していると言うニュースが、世界を駆け巡り、多くの人を驚かせている。

感染速度が異様に速い(最大70%)と言われるこのウィルスは、解明されていないことも多く、研究者によると、証明できるだけのデータなどが揃っていないため、致死率など分かっていない。

英国内ではロンドンやイングランド東部、英国南東部に感染が多く見られるが、世界保健機構(WHO)は、イギリス以外にも、イタリア、オーストラリア、オランダ、デンマークなどでも発見されたと報告している。こうした動きを受けて、フランス、ドイツ、カナダ、香港、インドなどをはじめとする40以上の国や地域が英国からの入国停止措置を決定。日本でも、英国は入国拒否対象国となっている。イギリスでは食料品などのトラック入国をめぐり、食料品の蓄えが心配され食料品を買い出しする人が多く、英国政府では、落ち着いた行動をとるように注意を促しているほどだ。

ニュースになっているウィルスは、最初、武漢で発見された新型ウィルスとは異なる。新型ウィルスは確実に変化、いや進化している。ウィルス自体の変異は、今に始まったことではなく、その度に人類もそれを抑え込むためのワクチンを開発してきてはいるが、今回はなかなか手強い。ウィルスがまたさらにワクチンから逃げるように変わっていくとすれば、これは堂々巡りのイタチごっこだ。

2020年年末に差し掛かり、世界各国で感染者数が増加している。日本、東京でも毎日数百人の感染者が確認され、多少は収まりをみせていたような韓国や香港でさえ、感染者数は増加している。日本国内では、新型ウィルス変異種は未確認だそうだが、それでは、果たしてこの増加はいったい何なのか?新型コロナウィルスだけでなく、全てのウィルスは変化をしている。これ自体は驚くことではないはずだ。だが、今回の新型コロナウィルスは、有効なワクチンが存在しない上に、変化の度合いが早く、また感染速度が非常に早くなってきている点が憂慮すべきことだろう。変異したウィルスであろうとそうでなかろうと、手洗いは何よりの予防になるはずだ。自身と周囲の人達のためにも予防は十分に。

最初の新型コロナウィルスが発見されてから、早くも1年あまりの時間が流れた。当初は、1年過ぎれば、来年になれば・・・と思っていた感がある。来年になれば、ある程度は回復するだろうと見込まれ、オリンピックも4年後に持越しではなく1年の延期となった。果たして、2021はどんな年になるのだろうか。無病息災、平安無事な1年であることを願うばかりである。