甘く考えてはいけない!新型コロナの後遺症

ラニーニャ現象でかなりの寒波が日本を襲っている今年、通常ならインフルエンザが心配になる時期ではあるが、今年は違う。誰もかれもがコロナ感染予防に躍起になっていることだろう。

2020年の年末からは、イギリスで確認された新型コロナ変異種も世界各国で猛威を振るい始めている。昨日日本では、ブラジルからの帰国者にまたさらなる変異種が確認されたというほどだ。新型コロナの勢いはどこまで続いていくことやら。

コロナ大戦が始まってから早くも1年が経つ。ようやくワクチンが開発され、恐る恐るながらも世界各国で接種が開始されている。これでやっとコロナに悩まされることもないか、と思ったのもつかの間、実はまだまだコロナは我々の生活を脅かし続けるのだ。

「Long Covid」という言葉をご存知だろうか。まさに「長いコロナ」、コロナ罹患後回復した患者たちが悩まされるコロナ後遺症、コロナによって長く続く体調不良のことを、こう呼ぶのだ。コロナから回復したからといって、以前の身体に戻るにはまだまだ時間がかかるということなのである。

若い世代にありがちの「若いから大丈夫」、「若いからかかっても治る」的な発想は、ここらで一度考え直したほうが良いような気がする。こういった考えは実際に、若い世代の罹患率や重篤患者の発生率などが少ないことからも都市伝説のように言われているのだろう。大雑把に言えば、やはり免疫や細胞自体が若いということなのだが、そう言ってもいられない。重篤化する年代も下がり始めている。

現在問題視されているのが、コロナの後遺症だ。新型コロナで入院し退院した患者を追跡調査したところ、発症から約4か月後でも、およそ40%の患者が息切れや倦怠感、咳、嗅覚異常などの症状が持続していたという。

海外では、こうした「Long Covid」へのケアも確立されている。イギリスのコロナ後遺症への患者支援団体には、長引く不調に不安を訴える声が多く寄せられている。身体の不調にも増して、倦怠感や咳などは、普通のものなのか、それともまた発症したのか(またはまだ感染しているのか)、判断しかねるという戸惑いなどの声も寄せられているという。

コロナの震源地とも言える中国・武漢での調査では、退院後の感染患者1700人のうち70%に半年たっても後遺症が見られたという。後遺症は世界各国類似しているものだ。倦怠感や嗅覚異常、咳や脱毛などである。また、肺機能の低下も著しく見受けられたという報告もある。

日本でも、後遺症は注目され始めているが、未だに一般市民までには浸透していないように思える。20代でコロナに罹患した女性は、回復後も「脱毛」の後遺症に悩まされている。「後遺症外来」があるクリニックで、コロナ後遺症の症状と診断されたそうだ。調査によると、コロナ回復後の患者のおよそ50%、半分の人が今までになかった「脱毛(抜け毛)」を感じるという。倦怠感は95%、味覚嗅覚障害では、約3割程度の人が回復しても未だに障害があると訴えている。

重症になりずらいからと言って油断は禁物だ。回復してもずっと身体を脅かされる、それが新型コロナウィルスなのだ。若い世代は、回復しても今後の未来がコロナ後遺症によって変化をしかねない。高齢者世代は、直接に生命の危険が襲ってくる。

政府には、徹底したコロナ感染源の断絶とワクチンの開発研究に尽力してもらい、一般市民にできることは、常日頃からのうがい手洗いとマスク着用。コロナを体内に取り入れないことが一番だ。