新型コロナ重篤患者を96%の確率で判別!優秀なAI誕生でコロナ治療が変わる?

新型コロナウィルスが世界に蔓延してから、すでに1年が過ぎようとしている。新型コロナウィルス予防用のマスク、ゴーグル、消毒液、手洗い石鹸、マスクのアジャスターなどなど、いろいろなコロナ関連の新な商品がラインナップされ頭角を現している。

こうしたパンデミック(感染症流行)時に一番懸念されるのが医療崩壊だ。患者数が増えすぎて医療機器や医療場所などが不足する事態のことであり、パンデミックで医療崩壊が起これば雪だるま方式に不測の事態にむかっていくことになる。それゆえに、無症状または症状の軽い患者は自宅隔離などにして、患者自体をレベル分けしていかないといけない。しかしながら、この症状レベルを適切に見分けることができればよいのだが、見誤ってしまうこともないとは言えない。普通の風邪と思っていたところコロナ感染していたとか、またその反対も然りだ。

現在(12月1日現在)の新型コロナウィルス感染者数は、世界で約6300万人にも達しているが、その回復率は約80%と言われている(地域などにもよリ異なる)。しかしながら、一部感染者は自症状が悪化し重篤化してしまい、急逝呼吸不全などを引き起こす恐れがあるのだ。感染患者はすぐにレベル分けされて、その患者に見合った適切な処置をされなければならない。そしてこのたび、そんな重篤新型コロナ患者を特定・判別できるAIが開発されたという。

AIは、胸部スキャン画像を人口統計情報、バイタルサインや血液検査結果など情報と合わせることで、ICU(集中治療室)での処置が必要な重篤化している、または重篤化しそうな感染者を予測することが可能だそうだ。

まだ開発中とは言え、その精度をためすために行われたアメリカ、イラン、イタリアでの予測テストでは、96%の精度で患者予測が成功したそうだ。

経験値のある医者の患者のレベル分けも、もちろん差異はないと思われるが、AIと並行して患者に相対していけば、”万が一”を防ぐことができるかもしれない。いち早く判別(レベル分け)された患者が適切な処置をうけることができれば、その回復率もまた高くなるというものである。これ以外にも「咳の音」から新型コロナウィルスの感染を検知できるAIなどもあるそうだ。

未だ未知なる新型コロナウィルスに対しては、人類+AIとして戦ってい行くべきなのかもしれない。

AIは人類の英知を積み重ねた人類を上回ることができる機械である。新型コロナウィルスがこの世から消えることがないとするならば、人類はうまく共存する”with corona”を考え出した。そしていまその新型コロナウィルスには、”with AI”が必要になってきているのだろう。