今年は本当に毎日目まぐるしい。毎朝、いついかなる時でもニュースをチェックすることが日課になりつつある。今日は、全世界の新型コロナウィルスでの死亡者が100万人を超えたというニュースがあった。
昨日のニュースには、誰しもが耳を疑ったのではないだろうか。「女優・竹内裕子さん死亡!自殺の可能性」というニュースだった。これには、私も「えっ!」としか、まず声がでなかった。
警察の調べによると、今年の自殺者数は、前年度比で7月以降増加しているとのことだ。まだ、その関連性ははっきりしていないが、やはり新型コロナウィルスの影響による鬱が原因となっていることも指摘されている。
新政府になって、加藤官房長官も28日の会見で自殺について言及している。今年の”自殺”は、前年までとあきらかに傾向が異なるのではないだろうか。
誰が自殺されたとしても、その「自死」という結果にはなにも違いはない。「死」という結果があるのみで、その結果、残された周りの人々は計り知れない傷を負うことになる。自死を選んだ方々が悩みぬいたり、それほどの苦しみがあったのも理解はできる。が、「自死」は「自身」だけでなく、「家族、友人、あなたを愛する人たち」も死に至らしめてしまう。自殺者が、「肉体的な死」を選んだことで、周囲の人は否応なしに「心」を殺されてしまうのだ。いや、残された人はもっと残酷な生き地獄を長い間味合うことになってしまう。
「どうして自殺を止められなかったのか」、「私がいるのに、死んでしまったのか」、「その人にとって、私の存在はなんだったのか」などなど、こうした自責の念に際悩まされてしまうのだ。それは、自分自身を全否定されたようなもの、本当につらい。
新型コロナウィルスの蔓延でリモートワークが主流となり、外出自粛、人との接点が少なくなった現在、家族がいればまだしも、ひとり暮らしの人たちは、1日の中でしゃべること、声を出すこともなくなり、鬱になりやすい状況に置かれているのは、確かなことだ。政府では、SNSや多くの相談窓口を設置して、手出すけできるようにしているので、ぜひ活用をしてほしい。
悩むことは決して悪いことではない、できないことは決してダメなことではない。ただ、自分の角度からしか見ずに結論を出すのは早急すぎないだろうか。多くの人たちが力を貸してくれる。いや、話を聞いてもらうだけでも、重い気持ちは軽くなるのだ。
政府や各団体などの、自殺防止窓口には、大いにお世話になろう!8月の自殺者数は、前年度比で246人増加したそうだ。7月には俳優の三浦春馬さん、9月は女優の芦名星さん、竹内裕子さんが亡くなっており、いずれも自殺とみられている。
新型コロナウィルスに感染しないよう、予防対策を十分するのも大切。が、せっかくの予防をしていても、心が病んでしまっては元も子もない。何事もひとりで抱えこまず、こんな時だからこそ、多くの人と気持ちを分かち合って欲しい。そして、あなたの周囲になにか普段と違う人がいたら、勇気をもって声をかけてみよう、まずは笑顔で挨拶から!
最後に自殺という形で命を落とされた多くの方々のご冥福をお祈りしたい。