新型コロナウィルスのワクチン合戦! 英製薬大手ワクチン治験中断! 安心安全のワクチンができるのはいつの日か・・・ 

新型コロナウィルスのワクチンは、全世界で研究、または臨床試験(治験)がなされている。イギリスの製薬会社大手アストラゼネカは、オックスフォード大学と共同開発中の新型コロナウィルスのワクチンに関して、臨床試験の被験者に副作用が疑われたとして、臨床試験の中断が報道された。アメリカの報道機関によると、被験者に深刻な副作用が疑われる事例が発生されたというが、やはりワクチンはまだうまくできないのだろうか?

日本政府も、同社のワクチン開発で、1億2千万回分の供給を受けることで合意をしている。早急なワクチン開発は、悲願ではあるが、やはり副作用が起こっては元も子もない。臨床試験の中断というくらいだから、かなり深刻な事例なのだろう。アストラゼネカ側も「安全確認のため、中断した」と語っていることからみても、副作用事例があったことは確かのようだ。

この問題により、アストラゼネカ日本法人では、日本で予定されていた治験も中止する方向だとしている。

新型コロナウィルスのワクチンは、イギリス以外に中国でもワクチン3種の開発が進められていて、中国の国有製薬大手のシノファーム(中国医薬集団)が、ワクチン2種を開発したとしている。これらは不活化ワクチンであり、すでにアラブやペルーなどで、5万人に接種済みとされていて、臨床試験の最終段階にある。いずれにせよ、中国はワクチン開発にあたり、欧米よりも先手をいっているということを全世界にアピールしたいのだろう。

中国政府主催での展示会で公開された、これら3種ワクチンは、年内に実用化される見通しが強いという。新型コロナウィルスの発祥地と言われている武漢での、ウィルス抑え込み成功のアピールも、先日の武漢プールパーティーなどを見れば一目瞭然だ。抑え込みも完全、ワクチンもいち早く開発した中国は、新型コロナウィルスを発症させた悪者ではなく、全世界に協力姿勢を示す善者だと発信しているのだろう。

開発したワクチンの治験を、アラブやペルーなどで行っている中国だが、この治験結果を鑑みてなのか、7月末からは、中国内医療従事者を対象にワクチンの緊急使用を始めることになっている。

早くても、年内には新型コロナウィルスのワクチン(どこの国かはわからないが)ができて、収束がみこまれているが、ワクチン開発に関しては、焦らず、実質的なデータをもとに、臨床試験を重ねてほしい。現在は、PCR検査が叫ばれているが、陰性になっても検査後に感染しないという保証はできない。ただ、ワクチンがあれば話は別になる。PCR検査とワクチン接種のW効果で新型コロナウィルスの押さえ込みも夢ではなくなるのだ。検査陰性になれば、ワクチン接種して今後の予防ができるようになる。しかし、これがいつまで効果があるのか、副作用はどうなのか、このニュースを見ても課題はまだまだ山積みのようだ。年内には確かなワクチンが出回ることを期待している。