世界的にもまだまだ予測がつかないことになっているコロナウィルスだが、そんな中、
島根県津和野町、太鼓谷稲成神社で新感覚のイベントが行われた。
新型コロナウィルスの影響で、観光客も減り、全体的に暗いニュースが多く流れるなか、子供たちに涼しさと楽しさを体験してもらおうと「見るだけの流しそうめん」が開催された。
島根県津和野町に位置する太鼓谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)は、別名「津和野のお稲荷さん」と呼ばれ、日本三大稲荷のひとつとされている。朱塗りの鳥居が300mも続く見ごたえのある神社だ。この鳥居はまさにインスタ映えするスポットで、多くの観光客が写真を撮りにくる場所だったが、昨今のコロナですっかり観光客が減っていて暗くなるばかりだ。
長く続く朱塗りの鳥居、それだけでも非常に一見の価値はあるのだが、今回はその長々と続く朱塗りの鳥居を利用して、流しそうめんイベントが行われた。
朱塗りの鳥居が美しく続く中、流れるそうめんに、子供たちは大きな歓声を上げて喜んでいた。
通常なら「流しそうめん」は、流れてくるそうめんを箸ですくって食べる夏の風物詩ではあるが、新型コロナウィルスの影響で、流しそうめんは各地で自粛の動きがあるようだ。
そんな中、すこしでも楽しい話題をと考えだされたイベントである。
「見るだけの食べてはいけない、流しそうめん」はなかなか革新的である。
子供たちは、流れてくるそうめんに喜びながら、そうめんに混ざって時折ながれてくるカプセル入りのお菓子などを、専用の道具ですくいとる。
そうめんは食べられずとも、カプセル入りお菓子をすくいとるだけで楽しいのだ。
お菓子やそうめんを追いかけながら、鳥居の階段を上ったり下ったりしていた。
実行委員会によると、「食べない流しそうめんでも、子供たちは十分に楽しんでくれたようで、涼しさも相まって、心が満たされたようだ」とのこと。「来年もイベントを開催したい」としている。
お盆帰省にしろなんにしろ、確かにいろいろな規制がつく今年開催のイベントたち。
だが、考えてみれば、こうして新感覚のイベントをどんどん考案していくのが大切、且つ何か新しい発見につながるのかも知れない。
新感覚を経験した子供たちは強い、今度何かあっても、また新しいアイディアでまた一段ステップアップしたイベントを開催してくれるだろう。
この新感覚イベント、参加した子供たちには、きっと夏休みの楽しい思い出になったことだろう。
もしかしたら、新型コロナウィルスでないと味わえない「食べずに見るだけの流しそうめん」は新な新常識となり得るかも知れない?!